【ナカマのアシアト その④:夏期講習その1】

なかま塾開校3周年を記念し、思い出を振り返ります。

「その➂:1学期期末テスト対策」の記事はこちら
「その➁:初年度の奇跡」の記事はこちら
「その➀:開校準備」の記事はこちら

7月は面談が続く。

定期テストが終わり、7月になってから保護者面談が始まった。保護者との面談を重視している塾は多い。大手であればあるほど、保護者との接触を重視する。定期的に電話したり、定期的に面談したり。

私もサラリーマン時代は面談をよくやっていたが、あまり好きではなかった。保護者に子どもの様子を報告して今後の勉強の計画を話したりするような「まともな面談」なら問題ないのだが、実は保護者面談の本当の目的は他にある。それは「営業」だ。保護者面談で講習会の申し込みを促す。これが面談のメインの目的である。お金に関する営業が面談の真の目的なのだ。これが嫌で嫌でしょうがなかった。特に個別指導塾の社員は「講習会の売上を上げる」のが、もっとも重要な仕事とみなされていた。大手は言わずもがな。

この営業面談をもう二度とやりたくなかった。せっかく独立して自分の塾を作ったのに、同じやり方で嫌なことを続けるなんて、絶対に嫌だった。では、なにをしたか。それは、営業しなくていいように、講習会に参加するかどうかを「選べない」ようにした。中3は必修参加にしたのだ。

実は塾に入会する時に、「講習は必修参加です」と伝えていた。夏期講習の案内書にも、必修ですと書いた。だから、保護者面談では何も営業する必要がなかった。「夏期講習はこれです。こんな感じでやります。費用はこちらです。」以上。こんな感じ。もちろんこんなにアッサリではないが、ほとんど金額の話はしない。

最初はドキドキだった。なぜなら、「必修参加」ってことは断れないってことで、それをこちらから当たり前のように話すのだ。えらそうに見えるかもしれない。反発をもらうかと思ったが、全くの杞憂だった。全員きちんと納得していただけたのだ。これは、私にとっては衝撃的だった。サラリーマン時代は、この時期は講習の売り上げに追われていて、「あー、あそこのご家庭には断られた。やばい、あと○○万足りない。あのご家庭から申し込みもらえないか?あそこはどうだろう?」なんて考えながら、ノルマに追われていた。そのストレスが、ゼロ。最高。ストレスフリー!

まぁ、必修参加で問題なかった理由は、費用の安さもあると思う。うちの中3の夏期講習費用は約7万円ぐらい。これで5教科を全てやる。金額だけみると高いが、普通の個別指導塾と比べると激安。大手個別指導塾などは、20万、30万以上費用がかかるところもある。5教科をきちんとやってこの金額は普通はありえない。今でも同じ金額でやっている。業界の人や、兄や姉を個別指導塾に通わせたことのある親御さんであれば、この金額がどういう金額かわかると思う。ただ、別に人を集めたくて安くしてるのではない。全員必修参加を達成するために、参加しやすい金額に設定しただけだ。もちろん、内容を薄くしているわけではない。質はめちゃくちゃ高く、金額はそこそこで提供する。

もちろん、うちよりも安い講習会をやる塾はたくさんある。ただ、個別指導塾で5教科やって、朝から夕方まで中3が全員毎日来て勉強する。そんな個別指導塾は日本中でうちだけじゃないだろか。

そんな感じで、保護者面談はうまく終了。もちろん、通っている生徒のほとんどが成績を上げていたのも、面談がうまくいった理由なのは言うまでもない。この時期は外部からたくさんの問い合わせもいただき、生徒もどんどん増えていた。

生徒の増え方が予想以上だったので、「座席が足りないかも」と少しの不安もあったが、何とかなるだろうと持ち前の「嫌なことは後回し」思考を発生。7月も下旬になり、いよいよ夏期講習に突入する。座席不足が現実のものになろうとはつゆ知らず。

続く。